事業の概要と目的

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文部科学省 大学における公共獣医事教育推進委託事業
分野1 公衆衛生行政等における全国的実習システムの構築

 社会のグローバル化の進展により、国境を超える家畜伝染病、人獣共通感染症等の国際的な防疫に係る人材育成を担う獣医学教育の強化はますます重要な課題となっている。国際獣疫事務局は近年、「公共獣医事を担う人材の養成」を強化することを各国に要請しており、実践的な体験を通じて科目の内容の理解増進を図るよう求めている。本事業は、こうした獣医学教育に関する国際的な要請を踏まえ、公共獣医事を担う機関(保健所、家畜保健衛生所、と畜場等)の協力を得て、現場における実務経験の獲得を柱にした実践的な臨床実習の実施体制の充実・強化を図ることを目的とするものである。

 【分野1】公衆衛生行政等における全国的実習システムの構築   
 公衆衛生行政等に携わる知識・技術を獲得するため、保健所や空港・港湾等の検疫所、食品衛生関係行政機関等における実習機会の確保、高度な実習プログラムの開発を行い、全国の獣医系学生がこれらの実習先やプログラムを広く利用できるような体制の整備を図る。(例:実習先の開拓、実習方法・実習内容の策定、教材開発、実習の手引の作成、実習機関等の情報提供等)

概略図

※協力校は、現在13校

【これまでの実績】

 
平成26年度 大学における公共獣医事教育推進委託事業 報告書

平成27年度 夏の実習 参加学生アンケート結果

平成27年度 夏の実習 受入機関アンケート結果

実施体制

チーフコーディネータ 杉浦勝明(教授)

杉浦教授獣医師にしか救えない危機がある。その一つが、感染症対策、食品安全対策などを通じて人や動物の安全を守る公共獣医事の仕事です。平成23年度から25年度まで3年間にわたり実施した「口蹄疫等家畜伝染病に対応した獣医師育成環境の整備事業(文部科学省)」に引き続き、26年度から「大学における公共獣医事教育推進委託事業(文部科学省)」の分野1(公衆衛生分野)を担当することになりました。協力校(北海道大学、帯広畜産大学、岩手大学、東京農工大学、岐阜大学、大阪府立大学、鳥取大学、山口大学、宮崎大学、鹿児島大学、北里大学および日本大学)の協力を得ながら、実践的な実習プログラムを開発・提供していきます。将来、感染症や公衆衛生と関連のある分野に進みたいという希望を持つ学生さんが、各種機関において大学では経験できないアドバンスドの実習を受け、スキルを磨かれることを希望します。



獣医学生の受入をご検討いただける皆様へ

VPcampについて

VPcampとは、Veterinary Public health Campの略で、本事業の愛称です。正式名称は「大学における公共獣医事教育推進委託事業」で、文部科学省の受託事業として行っているものです。公衆衛生分野で活躍する獣医師を育成するために、獣医学生を対象として、47都道府県自治体、政令指定都市、国家機関、国際機関などで実習受入をお願いしております。

VPcampの開催期間・内容について

原則として年2回、夏(8月前後)と春(2-3月)の全国各地で開催・募集を行います。公衆衛生を担う現場で、高度かつ実践的なプログラムを経験できるインターンシップとして、またキャリア教育としても、VPcampは獣医学生の注目を集めております。これまでも、受入機関の皆様のご協力のもと、講義や見学にとどまらず、ラボワークやフィールドワークなど「アドバンスドな実習」を学生に提供してまいりました。

VPcamp実施機関として獣医学生の実習受け入れをご検討いただける場合

お手数でも下記「お問い合わせ」先までご連絡ください。実習機関向けの手引きがございますので、事業および実習の詳細について、事務局よりご説明差し上げます。

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